1990年代に農林水産省がグリーン・ツーリズムという概念を提唱して約30年が経過した。この間、グリーン・ツーリズムを取り巻く環境は大きく変化していることから、現代におけるグリーン・ツーリズムの背景や実態、そして国の重要政策である「日本版DMO」や「農泊」といった動きも含めた検証を行い、今後の農山漁村地域における活性化について、複数の事例を交えながら提案しているものである。目次はじめに第Ⅰ章 ポスト工業社会(成熟社会)におけるグリーン・ツーリズムの意義 1 工業化社会とポスト工業社会(成熟社会)との比較 2 ポスト工業社会(成熟社会)型インバウンドとグリーン・ツーリズムの親近性第Ⅱ章 グリーン・ツーリズムの実態と国の施策 1 統計数値からみたグリーン・ツーリズムの実態 2 国の施策の動向(観光庁・農水省)第Ⅲ章 先進事例調査のとりまとめ 1 教育旅行他グリーン・ツーリズムのワンストップ体制による受入(福島県喜多方市) 2 地域経営の拠点「秋津野ガルテン」での取組(和歌山県田辺市) 3 古民家再生による限界集落の活性化(徳島県三好市)-『にし阿波~剣山・吉野川観光園』- 4 南信州での体験型観光振興の取組(長野県飯田市) 5 川場村と世田谷区との縁組協定(群馬県川場村) 6 交流プログラムの実施による移住者受入(熊本県小国町) 7 ALL信州観光活性化ファンドの活用による温泉街の観光まちづくり (長野県山ノ内町湯田中温泉)-(株)WAKUWAKUやまのうちの取組事例-第Ⅳ章 先進事例調査結果に関する考察(まとめ) 1 日本版DMOのあり方 2 ポスト工業社会(成熟社会)における新たなグリーン・ツーリズムの提案 -日本版DMOを前提として-あとがき [参考・引用文献] [現地調査(資料提供)先] [受注者略歴]